毎日、3時間は残業をしていて、
- いつも退社時は外が真っ暗、たまには明るいうちに帰りたい
- 仕事終わってから遊びに行く余裕もないし、プライベートな時間がない
- 疲れが取れない… 歳をとってこのまま同じ働き方ができるか不安
このようなつらい日々に悩んでいるサラリーマンへ。
- 世の中の平均的な残業時間の目安
- 毎日3時間も残業を続けることのデメリット
- 退社時間が遅くても効率よく転職活動する方法
- 転職するときの注意点
このようなことをお伝えます。
定時にタイムカードを押して退社するような働き方ができるきっかけになれば。
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残業が毎日3時間って普通? 多い?
8時間の就業時間に加えて3時間の残業、毎日およそ半日近く働かせる企業って世間一般ではどうなんでしょうか?
厚生労働省の毎月勤労統計調査(平成31年4月)によると、月の所定外労働時間が最も多い業種は、運送業・郵便業で27.9時間となっています。
Amazonなどのネット通販の影響で配送業は人手不足と聞きますが、そんな忙しい業界でも月に約28時間です。
1ヶ月に21日出勤したとして1日の残業時間は1.3時間。あなたがやっている3時間の残業よりも圧倒的に少ないですね。
その他、金融、建設、製造、サービス業などいずれも月20時間を上回っているところはありません。
この厚生労働省のデータにどこまで信憑性があるのか分かりませんが、毎日3時間の残業は平均よりも多いということになります。
やはり働き方革命で有給の取得義務化やノー残業デーの取り組みなど、国の法案や世間の目も厳しくなっているので、企業側も従業員に残業をさせにくくなっているのでしょう。
それにも関わらず毎日3時間も残業しているならブラック企業と言わざるを得ない
データを見ていただいたとおり、毎日3時間の残業は普通ではありません。
実は月に45時間を超える残業は労働基準法違反になるって知ってました?
1日8時間・1週40時間という法定労働時間を超えて労働者に時間外労働(残業)をさせる場合には、労働基準法第36条に基づく36協定(サブロク協定)の締結、所轄労働基準監督署長への届出をしなければなりません。
36協定で1ヶ月で認められている残業時間は45時間まで。それを超える時間外労働は労働基準法違反となります。
このような決まりがあるにも関わらず、1日3時間、1ヶ月およそ60時間の違法な残業を強いる会社はブラック企業だと言わざるを得ませんよね。
つまりあなたはブラック企業で過酷な労働を強いられているというわけです。
毎日残業を3時間続けることのデメリット
では毎日3時間、あなたがこのまま残業を続けることによってどんなデメリットがあるのでしょうか。
健康に悪影響を及ぼす可能性が高い
一番はこれですね。過度な労働は体にとって悪影響でしかありません。
厚生労働省の調査によると、月間45時間を超える残業は健康に影響を与え始め、80時間を超えると過労死との関連が強くなっていくことが判明しています。
毎日3時間を1ヶ月(21日出勤)続けたとしたら63時間です。余裕で健康に影響を与え始める45時間を超えています。
健康な体があってこそ働けるのですから、精神的にも肉体的にもつらくなる前に対策をしておかないとマズいでしょう。
仕事以外の大切な時間が反比例に減っていく
1日24時間という制限は何をしても変えることができません。
残業で仕事時間が長くなるということは、それ以外の時間が短くなるということです。
3時間残業すれば、そのぶん睡眠や食事、遊び、趣味、家族、恋人と過ごす時間などが減ってしまいます。
何のために人生を生きているのか、楽しみや大切な人と過ごす時間を犠牲にしてまで残業する意味はあるのかしっかり考えるべきですね。
10年間続けると315日も残業に時間を使っていることになる
毎日3時間の残業を10年間続けた場合、
3時間×21日=63時間/月
63時間×12ヶ月=756時間/年
756時間×10年=7,560時間
これって315日分の時間になります。
定時で上がる人と残業を3時間続ける人とでは、10年で315日も使える時間に差がでるんですよ。
これって定時上がりの人がおよそ10ヶ月間の長期休暇中に、あなたが1日も休まずに働いていることと同じ状態と言えます。
これが定年まで15年、20年と続いたら… どれだけ人生の貴重な時間を無駄にしているのでしょうか。
もう残業が「つらい」「辞めたい」「時間を無駄にしたくない」と感じたら…
このように過度な残業はあなたの人生にデメリットしかもたらしません。
限られた人生の時間を仕事に使い、肉体的にも精神的にも消耗しているのであれば、これからどうするかを真剣に考える時期だと思います。
とにかく今のままでは残業ばかりの日々から抜け出すことができないので、環境を変えていくべきでしょう。
あなたが前向きに事を進めていくために出来ることとしては、
- 残業をしなくてすむように社長や上司に相談する
- 残業のない部署へ異動させてもらう
- 仕事を辞めて転職する
このように何かしらアクションを起こさなければなりません。
選択肢としては会社に残って状況を変える努力をするか、辞めて転職するかになるわけですが、もし残業がつらくて辞めたいという気持ちが強い場合は、焦らずに在職中に転職活動を進めておくことをおすすめします。
というのも、勢いで辞めて焦って転職したとしても、納得いく企業に再就職できる可能性は低いからです。
もう精神的も肉体的にも限界にきているなら無理して残らずに辞めるべきですが、まだ余力があるなら自分の希望条件を明確にして、それにマッチした転職先を見つけてから辞めましょう。
残業が多い人が効率よく転職活動をする方法
転職はしたいけど残業で帰りが遅くてハローワークや企業に面接に行く時間がない、そもそも求人を探す時間すらないという人も多いでしょう。
そんな人におすすめなのが転職エージェントの活用です。
その理由は忙しい人でも効率的かつ転職成功率を高められるからです。
基本的に転職活動は自分一人で何もかも行わなければなりません。例えば、求人を募集している企業を探して、面接のアポを取ってスケジュール調整して、履歴書を書いて… みたいなことを全部やりますよね。
でも転職エージェントは、
- あなたの希望条件に合った求人の紹介
- 面接、履歴書、職務経歴書のアドバイス
- 年収の交渉
- 入社日程の調整
- 推薦状の作成など
このようなことを代行、サポートしてくれるので効率的かつ転職成功へとつながりやすいのです。
転職サイトとエージェントのサポートの違いを見ると一目瞭然です↓
サービス名 | 転職サイト | 転職エージェント |
求人 | 登録するとサイトで求人情報を見る事ができます。 | サイトでは見れない「非公開求人」も見る事ができます。 |
活用方法 | サイトに掲載されている求人情報を自分で選びます。 | キャリアプランや適性、強みをもとにアドバイザーから求人情報を提案してもらえます。 |
登録メリット | サイトに掲載されている転職ノウハウを知ることができます。 | 効果的な応募書類の書き方や、面接での受け答え、アポ取りから内定までの段取りを代行してもらえるので効率的です。 |
登録後の流れ | 自分で情報収集して希望する企業へ応募したり、スカウトを待つ事ができるようになります。 | アドバイザーと面談して自分の希望を伝え、企業との日程調整や条件交渉も代行してもらえます。 |
仕事が終わってご飯食べてお風呂に入って、夜22時過ぎから求人を探して、履歴書を書いて・・・なんてやっていたら大変です。
なるべく時間と労力を節約して効率よく進めるために、転職エージェントの活用をおすすめします。
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転職する前に注意すべきこと
一点だけ、転職する前に注意すべきことをがあります。
毎日残業していてきちんと残業代が付いている場合、それをあてにしたローンの組み方や生活水準になっていませんか?
例えば月給25万円、毎日3時間、月63時間の残業をしたとすると、残業代は以下のように計算できます。
1時間あたりの賃金=25万円/8時間×21日=1,488円
1ヶ月の残業代=1,488円×1.25×63時間=117,180円
毎月約11万円の残業代が支給されていることになります。
ということは給料25万円+11万円=36万円の所得になりますね。
残業があって当たり前だからといって、これをベースにローンの組んだり、生活水準を上げていると転職して残業がなくなった瞬間苦労します。
NHKのクローズアップ現代という番組の特集で、70~80時間の残業をベースに住宅ローンを組んでおり、残業減でローンを支払えなくなったサラリーマンが出ていました。
もちろん転職先の年収が今の残業代込みの年収と同じかそれ以上であれば問題ありませんが、基本給が同じで残業代分がなくなるような場合は注意が必要です。
年収に関しては転職エージェントも交渉してくれますし、相談してみるのがいいでしょう。
残業ありきの生活はいずれ体力的にも限界がきますし、残業カットになった場合に大変なので、それに頼らなくて済む生活をしておくべきですね。
定時に退社できるって良いもんですよ
実は私も過去に毎日残業ばかりの仕事で、家族やプライベートな時間が取れないことがありました。
家に帰っても寝るだけ、休みの日も疲れが取れず寝てばかり。そしてまた同じ1週間が始まるという負のループに陥っていました。
私は会社の環境が変わることも、変えることもできなかったので転職しましたが、その選択は正解だったと思います。
空が明るいうちに家に帰って子供と遊んだり、トレーニングジムに行ったり、友達と飲みに行ったり、家族と食事をしたり。とにかくやれることが増えました。
だからあなたも毎日3時間の残業に愚痴や不満を持って働いているなら、早めに環境を変えることをおすすめします。
時間はもちろん身体を壊しては元も子もありませんからね。定時で帰れるって良いもんですよ。
今の職場に居続けるメリットが無ければ、ぜひ転職支援のプロに相談してみてください。
一人で悩むより気持ちが軽くなるし、今より良い環境の職場が見つかりますよ。
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