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サービスエンジニア(複合機サービスマン)という仕事の将来性について考えてみる

コピー機の写真

複合機(コピー機)のメンテナンスを行うサービスエンジニアという仕事に転職したい、すでに働いているけど将来性はどうなのか?

こう気になっている人へ業界の将来性について書いてみたいと思います。

というもの、わたしも複合機のサービスマンをやっていた経験があるので業界の今後について興味があります。

複合機(コピー機)の業界は競争も激しいし、オフィスのコスト削減でペーパーレス化もすすんでいます。

その状況で今後どのようになっていくのか? 将来性は気になりますよね。

サービスエンジニア(複合機メンテナンス)という仕事内容について

すでに働いている人は知っているでしょうけど、この業界へ転職を考えている人は仕事内容を知らないかもしれないので簡単に説明しておきます。

サービスエンジニアの仕事は、

  • 複合機の設置や設定
  • 定期メンテナンス
  • トラブル対応

などを行います。

当然ながら複合機に関する仕事がメインですが、ドライバーなどの工具を使うだけでなく、パソコンからプリントアウトしたりスキャンの設定をするなど、ITやネットワークの知識も必要です。

メーカーとしては、

  • リコー
  • 富士ゼロックス
  • キヤノン
  • シャープ
  • コニカミノルタ
  • ブラザー
  • 京セラドキュメントソリューションズ
  • エプソン

などがあります。

未経験であってもメーカーや代理店では教育制度があると思うので、現場で仕事をしながら学ぶ環境が整っていると思います。

複合機業界の将来性について

では複合機業界の将来性はどうなのでしょうか?

現状、複合機業界が抱えている問題点を見てみましょう。

  • ペーパーレス化で紙出力が減っている
  • カウンター料金が下がっている
  • 業界として成熟しており差別化が難しい
  • 大規模なリストラが始まっている

これらの問題点を見ると決して明るいとは言えず、右肩下がりの業界であるように思えます。

ペーパーレス化でカウンター収益が減る

複合機事業の収入源は、機器販売、コピーのカウンター料金、消耗品です。

競争が激しい業界なので、機械代を値下げしたり、消耗品をネットで買われたり厳しいと思います。

そのなかでも一番大きなのがカウンター料金の下落ではないでしょうか。

カウンター料金とは、紙を1枚出力するたびにかかるコストです。

コンビニのコピー機を思い浮かべてもらうと分かりやすいと思いますが、例えばコピーやプリントアウト、FAXで紙を出力するとメーカーや代理店には1枚1円のような感じでカウンター料金が入ってきます。

モノクロが1枚1円だとしたら、月に1,000枚紙を出力すれば1,000円かかる仕組みですね。

複合機を販売する会社としては紙を多く出力してもらったほうが儲かるわけですが、ペーパーレス化が進んでいるのでカウンター料金による収益は下がっていくでしょう。

競争が激しくカウンター料金が下がっている

この業界は競争が激しいので、他社の複合機を自社に入れ替える際にカウンター料金を下げることが多いです。

これまで1枚3円だったカウンター料金が競争で1円に下がれば、単純に収益は1/3になりますよね。

出力枚数を増やさない限り収益アップは難しいですが、ペーパーレス化が進んでいるのでそれも厳しいでしょう。

業界として成熟しており差別化が難しい

複合機に求める機能なんて、コピー、FAX、プリンター、スキャンくらいじゃないでしょうか。

最近の複合機ではいろいろな機能が付加されていますが、ぶっちゃけそこまで必要ないと思います。

印刷スピードが速くてキレイであれば、だいたいOKなんですよ。

各メーカー差別化するために、クラウド連携など複合機に付加価値を付けるため機能を追加してますが、いまいちですね。

スマホと同じ。どのメーカーも大差ないのでCMでカメラの違いばかり宣伝してる感じ。

大手メーカーはリストラを始めている

大手複合機メーカーリコーの2018年3月期の連結決算は、営業損益が1156億円の赤字でした。

また富士ゼロックスも国内外の工場を閉鎖し、1万人のリストラがニュースになりましたね。

やはり上記の問題点などで人件費を賄う収益を確保できないのでしょう。

富士ゼロックスについては、富士フイルムビジネスイノベーションに社名を変更しました。

複写機といえばゼロックスという時代が終わり、富士フィルムという名前へ。この変更からもビジネスモデルの転換を予想させますね。

また、コニカやキャノンなどの大手各メーカーも医療業界へ力を入れてきているので、複合機業界一本で行く事への危機感の表れではないでしょうか。

サービスエンジニア(複合機メンテナンス)の将来性はどうなのか?

業界自体が縮小傾向にあるのであれば、そこで働く人にとてもマイナスになります。

無くならない仕事だとしても人員は少なくなっていくのではないでしょうか。

マルチなスキルのあるサービスマンしか残っていかないのでは?

未来のことはわからないので、個人的な見解にはなりますが、これからのサービスマンはマルチなスキルを持った人だけが生き残っていくと思います。

これまでは機械を直すスキルさえあればOKだったのが、パソコンやネットワーク、提案力などのスキルが必要になると思います。

サービスマンが出動する機会が減ってくる

例えば、これまで100台の複合機を管理するのに2人のサービスエンジニアが必要だったのが、1人でよくなったら人件費は半分で済みます。

やることが同じで2人が1人になったのであれば、サービスマンとしては大変ですが、そうならないための仕組みができてきているように思います。

例えば、複合機が自動でエラーや紙詰まりを検知して、サポートに連絡する仕組みだったり、消耗品(トナーなど)が少なくなったら自動配送したり。

また、消耗品の交換や簡単なトラブルは画面表示してユーザーがある程度自分でできるようにもなってきています。

以前はサービスエンジニアが現場に出向いていたようなことも、リモートであったり、ユーザー自身が解決できるようになっているので、サービスマンの出動機会が減ってきているように思いますね。

つまり少ない人員でも十分に管理することができるようになってきているということ。

となると、雇う側としては1人何役もできるスキルの高い人材を厳選するという流れは必然です。

このことからも、これからは単に機械の操作に詳しい、直すのが得意なだけではなくマルチなスキルが求められるのではないでしょうか。

なので、複合機関連の会社へ転職を考えている人は、ITや提案力などのスキルも身に付けておいたほうが良いかと思います。

サービスエンジニア(複合機サービスマン)という仕事を続けるべきか?転職すべきか?

大手メーカーの動きから見てもこの業界が右肩下がりであることは間違いありません。

そんな業界でサービスエンジニアとして働き続けることはどうなのか?

もちろん企業から複合機やプリンターがなくなることはないので、サービスエンジニアが不要になることはないでしょう。

しかし、品質の向上で機械が壊れにくい、機械が自動でやってくれる機能の追加、ユーザー自身が対応できる仕組みができてきているので、機械を直すだけの作業は減ってくるし、その分人員も必要なくなるでしょう。

仕事を続けるべきかどうかは自己判断ですが、続けるのであればそのメーカーの機械に詳しいだけでなく、それに付随するいろいろなスキルは身に付けておいたほうが良いでしょうね。

サービスエンジニア(複合機メンテナンス)として働いていた頃の話

ちなみに、わたしもだいぶ前にサービスエンジニアとして働いていたことがあります。

でも、辞めちゃいました。その理由は、業界の将来性が不安だったからではなくストレスだったから。

当時のサービスエンジニアの仕事内容って、基本はトラブル対応だったんですよ。

紙が詰まったとか、エラーが出て使えないとかトラブルがあると出動してそれを直すのが仕事。

お客さんとしては急いでいるのにコピーが使えないと困るわけで、「早く直して」というプレッシャーのなか常に仕事していました。

これって精神的にかなり疲れます。

機械が好きな人は故障原因を探って、それを解決することにやりがいを感じるかもしれませんが、わたしの場合とにかく早く直さないといけないというプレッシャーのほうが大きかった。

で、転職しました。

でも今思えば個人的には良かったかなと。定年まで続けていくのは難しいかもしれません。

これまで5回転職をしてきた経験から思いますが、何となく過ごしていたらいつの間にか年を取って、なかなか変化できない体質になりやすいです。

これから複合機業界へ転職を考えている人、いま働いている人は、大手メーカーの動きや業界の将来性をしっかりを見て判断したほうが良いでしょうね。

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