40代で給料が手取り15万円の人の悩みを見ると、
- 入社してずっと給料変わっていないのでこの先が不安
- 家族旅行や外食する余裕もない
- 結婚生活、子供を育てていく自信がない
このような声が多くあります。
私の友人も40歳で手取り15万円で、結婚に躊躇しているという相談を受けました。
まぁ田舎だと40代で手取り20万円以下って全然ありえる話なので、共働きすれば生活はやっていけるとは思いますが、このご時世、将来が不安ではありますよね。
そこで友人に転職をすすめたところ、手取り20万円を超える職に就くことができました。
そういったこともあったので、今回は40代で手取り15万円ほどしかない、年収が低いことに不満や不安を抱えている人へ書きました。
40代という年齢を言い訳にせず、転職を成功させた彼のように、諦めずにチャレンジすると人生は変わるのかなと思います。
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転職前、正社員なのに40代で手取りが15万円だった友人の話
久しぶりに会った友人と仕事の話になり、正社員として転職したけど、手取りの給料が15万円しかないことに悩んでいました。
40代で年収200万の生活。いろいろと不安もあるようです。
以下、その彼との会話です。
「俺ももう40歳。周りはみんな結婚してるし彼女が欲しいわ」
「職場に気になる女性はいないの?」
「いない、出会いもないし」
「そうなんだ、仕事って鉄工所だったけ?」
「いや、あそこは辞めた。転職して1年半くらいかな」
「今何してんの?」
「今は工場で働いてる」
「そうなんだ」
「出会いがないなら婚活パーティーとか合コンに行けばいいのに」
「行きたいけど給料安いからね。余裕ないし恥ずかしい」
「給料安いっていくらもらってんの?」
「手取りで15万円ないくらい。前の会社より10万くらい下がったわ」
「前は手取り25万円くらいだったんだ。それはきついね」
「そう。40代で年収200万の男と付き合いたい人なんていないでしょ」
「それは分からんよ。みんなお金目的じゃないだろうし」
「でも、結婚して手取り15万円じゃ、生活できんやろ。今でさえ、家賃と光熱費、食費、携帯代とか引いて残りが5万円くらいやもん。独身だからいいけど、保険とか入ったらまともに貯金もできん」
「その時は共働きして奥さんと協力していくしかないよね」
「でもやっぱり男がもっと稼がないといかんよね」
「まぁ結婚となったら事前に給料のことも話すだろうから、それで向こうがどう思うかだよね」
「うーん、でも40代で手取り15万円って、なんか恥ずかしくてコンパとか無理」
「てゆうか、何で前の仕事辞めたの? 給料はよかったのに」
「残業ばかりできつかった。それで残業のない仕事に転職したってわけ」
「なるほどね。給料が高くても体調崩したら意味ないからね。それで時間通りに帰れる工場勤務したのか」
「そう。以前に比べて仕事は楽だけど、給料が安すぎてまた別の悩みがでてきたわ」
こんな感じで結婚もしたいけど手取り15万円じゃ養っていく自信もないし、そもそも給料を話すことが恥ずかしくて婚活や合コンにすらいけないとの事。
現在は一人暮らしなので生活はできているけど、以前の会社よりも手取りで10万円も減額になると生活も厳しいようです。
給料も上がりにくい時代ですから、これから結婚して子供の教育費とか定年後の生活を考えると、今の収入では厳しいかもしれませんね。
以下会話の続きです。
「まぁでも会社に愚痴を言っても給料が上がることはないと思うよ」
「うん、それは分かってる」
「俺も結婚前は年収200万円だったけど転職5回もしてきたからね。何かしないと変わらんよ」
「そんなに転職してるんだ」
「うん、俺がいつも悩んだときにやってることがあって、それでこれまで行動してきた」
「それって何?」
「まずやるかならないか決めること。例えば、手取りが15万円しかないのが嫌。このとき、年収を上げるか、そのまま我慢するか。できるできないじゃなくて、やるかやらないかが重要。年収は増やしたい?」
「うん」
「じゃあ、やるべきことは?」
「仕事で成果を出して昇給アップを交渉する、転職する、副業する・・・」
「そうそう、やるって決めたら、それを達成するためにやるべき事って見えてくるよね。あとはただそれに向かって行動するだけ」
「まぁ、普通だねw」
「うん。でもできるできないとか考えて結局やらないと前には進まないし、やらないなら諦めるしかないよね。会社が勝手に給料上げてくれることを期待して待ってもいいけど、たぶんそれはないよ。だからやるかならないか決める。そしてやると決めたら何をすべきか考えて行動する」
「そうやね」
「ちなみに会社の先輩とか上司がいくらくらい給料もらってるか知ってる?」
「いや分からん」
「まぁ直接聞くのは難しいかもしれんけど探ってみたら? それでだいたい自分の将来の年収って分かるやん。めっちゃもらってるなら仕事の成果次第では今後に期待できるし。もし上司も年収低ければ今後のベースアップも期待できんよね」
「多分、みんな給料安いと思う。転職して1年半やけど、この前の昇給は3,000円やったもん」
「3,000円?」
「そう」
「じゃあ、計算できるやん」
「1年働いて3,000円ベースアップ。10年で3万円。それから税金が引かれるから50代になったときの手取りは18万円以下って計算になるよね」
「まじか。50代で手取り18万円はきつい」
「まぁどれくらい給料が欲しいかにもよるけど、手取り15万円を20万円にするには今の仕事を続けて厳しいってことやね。時間があるならとりあえず求人探してみればいいやん」
「うん、そうするわ」
彼は1年の昇給額が3,000円ほどでしたが、従業員が十数名規模の会社ならそれくらいかなと。私もそれくらいでした。
ちなみに厚生労働省の資料によると100~299人規模の企業の平均昇給額は5,039円となっています。
1年働いて約5,000円アップ。現在40歳として10年後の50歳で5万円アップ。ここから税金が引かれますから、50代になっても手取り20万円いかない計算になりますね。
大企業でも昇給額が7,000円ほどなので、手取りをもっと増やすにはコツコツ働き続けるより、基本給の高い企業や業界へ転職したほうがいいでしょう。
終身雇用も崩壊し、年を取れば給料が増えていく年功序列も終わっていますからね。
40代で手取り15万円。では50代になったらいくらになってる?
今現在もそうですが、重要なのは将来の給料です。これからのベースアップや昇進、手当など加算されているであろう給料を考えたとき50代、60代でいくらになっているか。
さきほども紹介したように中小企業の平均昇給額は5,000円ほど。10年で5万円です。その他、手当などが付いても10年で手取り5万円増えるかどうかは微妙です。
となると、50代で手取り20万円。お子さんがいる場合は大学進学などの学費、親の介護費用、自分の老後の貯蓄など将来必要な費用を計算して、その給料でやっていけるか計算しておく必要があります。
40代からは何かとお金がかかりますから、このままのペースでは厳しいと判断すれば、やはり転職や副業を早めにやっておくかないとますます生活は厳しくなっていくでしょう。
これが20代なら昇給や昇進で焦らず続けることができますが、40代で手取り15万円だと今からコツコツやっても10年後には50代、20年後には定年退職です。
じっくりキャリアップをしている暇はないので、激的に手取りを増やすなら転職か副業が有望な選択肢でしょう。
40代からの転職は希望する年収を明確にして決めること
転職にあたっては給料の仕組みを理解しておく必要があります。というもの元々、年収幅の高い業界や職種って決まっているからです。
例えば、警備業よりも広告業のほうがもともと設定されている年収が違います。これは仕事に対する付加価値というもので決まっているんですね。
詳しい説明はこちはの記事で書いているので読んでみてください。
なので、友人のように製造業の工場勤務で手取り15万円なら、同じ製造業に転職してもそこまで年収は変わらない可能性が高いということ。
転職する時って今やっている職種や同じ業界を選びがちですが、そこを意識しておかないと転職してもまた同じ悩みを抱えるだけです。
なので、自分が希望する年収が貰える業界や職種を調べてみましょう。まずはそこからです。
手取りを増やしたいなら40代を言い訳にせず、未経験の仕事であってもチャレンジすべき
もちろん経験したことある、得意分野での転職で希望の年収がもらえるならいいですが、そうではない場合、未経験だから、やったことない仕事だから無理、と敬遠してしまうかもしれません。
これまで事務職しかやってこなかったけど、希望する年収がもらえるのは営業職が多い。だけど営業なんてやったことないから無理。みたいな。
確かに40代から新たな未経験の仕事にチャレンジするのは勇気がいります。
しかし、間違いなく言えることは、それで諦めたら不満から抜け出せないということ。
最初にも書いたように、「できるできないではなく、やるかやらないかが重要。やると決めたらやるべきことをやる」これが大切。
愚痴ったり悩んでいても人生は変わりません。1年後も2年後も同じ悩みを抱えてますよ。その時きっと2年間で勉強やチャレンジしておけばよかったと後悔するはず。
転職に年齢は関係ありますが、チャレンジする前から自分で勝手にハードルを上げる必要はありません。
ラッキーなことに人手不足の業界が多いので、未経験でも転職できる可能性がぜんぜんあります。
40代で手取り15万円に不満ならやりましょう。躊躇して50代になって後悔するより、挑戦した方が100%メリットあるのは明確ですから。
40代で手取り15万円の友人は転職成功しました
最後に手取り15万円で悩んでいた友人が転職をしたので報告しておきます。
工場勤務から異業種の営業マンへ転身です。手取りの給料も20数万円に増えたとのこと。
彼に特別な特技があったとか裏技を使ったというわけではなく、諦めずに行動した結果です。
まったくの異業種へ転職しましたが、やればできるんですよね。以前会った後から求人を探していたようです。
まだ彼女はできていませんが、年収が低いというコンプレックスは解消されたので、これからコンパや婚活パーティーにも行くんじゃないですかね。
できるできないではなく、やるかやらないか。やると決めたらやるべきことを考えて行動する。
あなたも悩んでいるなら、ぜひチャレンジしてみてください。
転職の相談ならこちらのプロの支援サービスにお願いするといいですよ。
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よくある質問や各エージェントの特徴についてまとめています。エージェントによって扱っている求人数や業界に違いがありますので、自分の希望する業界や職種に合わせて選んでみてください。
・転職回数が多いと不利になる?
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