働いている業界の将来が不安なら、早めにアクションを起こしておいたほうがいいよ。という話です。
友人:「俺、転職するかもしれん」
私:「どうした? なんかあった?」
友人:「いや、別に人間関係とか給料の不満とかじゃないんだけど」
私:「じゃあ、なに?」
友人:「将来性」
私:「将来性?」
友人:「うん。俺が仕事している業界って間違いなく衰退すると思うのよね」
私:「そういえば、大手企業のリストラもニュースになってたね」
友人:「そうなのよ。いまはいいけど、10年後とかマジでヤバイと思うわけ」
私:「たしかに需要は減っていくだろうし、小さなパイで売り上げを奪い合っていくとなると厳しいよね」
友人:「だからいま本気で転職も考えてて、求人も探してる。残業多くてなかなか進んでないけど」
私:「ちゃんと将来のことを考えててすごいよ。でも経験者として言わせてもらうと毎日、残業で時間を無駄にしているのはもったいないね」
友人:「うん、それは分かってる。マジで進まないもん」
私:「とにかく気になる業界の動向とか求人を調べる時間を作ったほうがいいよ」
友人:「そうだよね」
友人の年齢は39歳で営業職、妻と子供1人の3人家族です。
将来性のない業界や会社で働き続けることのリスクは高い
友人が不安を感じるのは当然で、これから、
- AIやテクノロジーの発達
- 需要の飽和・減少
- 低価格化
などで将来的に衰退する業界や職種はたくさんでてくるでしょう。
それで人間が働く必要がなくなる、その業界の経済が伸びなくなるとどうなるのか?
働いている業界が衰退→減給・リストラ・倒産→生活に悪影響
人員削減、需要が無くなり売り上げが減っていけば、当然わたしたちの給料にも反映されますし、さらに衰退が進めば会社の倒産、リストラにもつながりますよね。
そうなるとこれまでのような生活水準を保つことが難しくなり、生活にも悪影響を及ぼすことは簡単に想像できます。
だから将来的に不安要因の多い業界で働き続けることはリスクが高いんです。
もちろんこの現状に対して対策をしている会社もありますので、一概にお先真っ暗とは言えません。
ですが、衰退する業界でがんばり続けるかどうかはしっかりと考えておいたほうがいいですね。
わたしが相談を受けた彼もずっと同じ業界一筋ですが、これからさき10年を考えて新たな道を進み始めています。
将来、衰退すると思われる業界
では将来的に不安要素の多い、衰退すると言われている業界にはどのようなものがあるのでしょうか。
バスやタクシー運転手
タクシーやバス、トラック運転手は職がなくなっていく可能性は十分にあります。
自動運転実験も始まっていますし、Uberなどのシェアリングエコノミーも拡大している状況なので、人間が車を運転する必要性は徐々になくなっていくでしょう。
国道交通省の調べによると、タクシーの車両台数と若年層の割合も年々減少傾向にありますからね。
印刷業界
印刷、出版業界も厳しいと言われていますね。
ご存知のとおりWebの利便性、電子書籍の市場も年々拡大してきているので、とうぜん紙媒体の売り上げは落ち込みます。
紙の書籍が売れないということはそれを販売している本屋さんにも影響がでるわけです。
実際に出版物の推定販売額と書店の総店舗数は年々減少傾向にあります。
そのため、
- 雑誌の売り上げ減少を食い止めるために付録をつける
- 本を売るだけでなくカフェを併設した書店にする
- 返品を減らしコストを削減する
などこの業界もいろいろと対策を講じていますよね。
今後もスマホやタブレットの普及で電子書籍の利便性は間違いなくあがり続けていくでしょうから、何かしら策を講じていかないと厳しいでしょう。
参考元: 出版業界の現状 -日本出版販売株式会社-
製紙、OA機器業界
紙つながりで製紙業界も厳しい状況になっています。
ビジネスにおいても電子化、ペーパーレス化が進んでおり、紙の需要は減るいっぽうです。
それに伴って影響を受けているのが、複合機やプリンターなどのOA機器業界。
複合機メーカーのリコーも赤字で大規模なリストラをしたり、富士ゼロックスが経営統合し、1万人の人員削減に踏み切るなど大変な状況であることが伺えます。
参考元: 紙・板紙の需要推移 -日本製紙連合会-
銀行
銀行は利息もマイナス金利状態で預けておくメリットもないし、仮想通貨やブロックチェーン、その他フィンテックが確立されていけばATMや決済に関しても不要になってくるでしょう。
また窓口の受付業務やデータ入力などの仕事はAIで事足りますからね。
現実に大手金融機関が大幅な人員と店舗数の削減を行っていますし、銀行員の転職者が急増しているとニュースにもなりました。
わたしが住む宮崎県でも信用金庫が合併しましたが、ますます厳しくなっていると思われます。
業界の将来性に不安を感じているあなたがすべきこと
いくつか例をあげましたが、これ以外にもまだまだ将来が不安な業界はあります。
でも世の中の変化に応じて伸びていく業界もあれば、衰退していく業界もあるわけで、これはいまに始まった話ではありません。
だから大切なのは世の中の変化に合わせて企業だけでなく、わたしたち働き手も変わっていく必要があるということです。
そのためには考えているだけじゃダメなんですよね。アクションを起こさないと時代に取り残されてしまいます。
じゃあ、将来性に不安を感じている会社や業界で働いているあなたはどうべきなのか?
業界で生き残る努力をする
いくら将来的に衰退するといっても存在自体はなくならない業界はたくさんあります。
いまの仕事が好きで続けていきたいという人もいるでしょうから、その場合は厳しい競争のなかで生き残っていくために存在価値を見出す必要があります。
- AIでは成しえないことを突き詰める
- 他のライバルに負けないスキルを身につける
- 新たな価値を生み出す
など、どうすれば必要な人材となるのか。
その業界で自分でしかできないこと、提供できる価値はなんなのか考えて実行していく必要があります。
そして厳しい業界で戦っていくための覚悟も持っておかなければなりません。
将来性のある業界に転職する
希望する年収をキープできない、明るい未来が想像できない、職自体がなくなる可能性があるのなら、将来性のある業界に転職したほうがいいでしょう。
相談を受けた友人はこの考えです。彼は営業一筋だったので職種は変えず、別の業界の営業職として転職しようとしています。
これから伸びていく業界は多くの人材を必要としますし、必要とされるスキルを身につければ年収など待遇をいまより格段にあげることだって可能ですからね。
そして何より安定した生活につながります。
しかし、ここで重要なのがきちんと将来性のある業界を見極めること。でないと、転職してもまた同じことの繰り返しになってしまいます。
将来、伸びていく業界
ではこれから先、どのような業界が伸びていくのでしょうか。
IT系の業界
- スマートフォンアプリ
- AI(人工知能)
- IoT(Internet of Things)
- VR/AR(仮想現実/拡張現実)
- ブロックチェーン
など、さまざまな技術が日々進化しているなかで、IT、エンジニア系の人員はいまも不足しています。
三菱電機、パナソニック、東芝などの大手企業もIT人材を確保するために、新卒者の採用枠を大幅に増やしましたし、小学校ではプログラミングの授業が必須になりますよね。
企業だけでなく国をあげてこれだけ人材に投資するということは、将来需要があり必要としている証拠です。
また経済産業省によると、2030年には約59万人ものIT人材が不足するとのデータが出ていますので、スキルを身に付けておけば食いっぱぐれることはないでしょう。
エンジニアやプログラマーは資格がなくても技術があれば誰でもなれます。必要とされるスキルですから、いまのうちから学んでおくと間違いありません。
プログラミングを学ぶならスクールがおすすめ
ただ全くの未経験者がイチからプログラミングを独学で覚えるのは簡単ではありません。
挫折したり、無駄な時間を消費することになりかねないので、オンラインスクールなどで学んだほうが効率的です。
以下の記事では、TechAcademy(テックアカデミー)とCodeCamp(コードキャンプ)というスクールの講座の流れや特徴を書いています。
プログラミングコースではなくWebデザインコースについての内容にはなりますが、どのようなスクールなのか参考になるはずです。
IT系のスキルを身に付けたい人は合わせて読んでみてください。
関 連 おすすめのWebデザイン オンラインスクール探しで比較した3社と選び方!
医療・介護業界
医療や介護もこれから先ますます伸びる業界だと言えます。
総務省のデータによると、数十年後には日本の人口は1億人を割り、50年後には2.5人に1人が65歳以上となることが見込まれています。
少子高齢化は目に見えていて、それに対する医療や介護事業はますます重要になってくるので、間違いなく伸びるというか伸ばさないとまずいですよね。
参考元: 少子高齢化・人口減少社会 -総務省-
富士フイルムが医療分野に方向転換したように、カメラを扱うキャノンも医療機器事業に参入しました。
やはり人間がいる限り健康に関する悩みと需要が尽きることはありません。
わたしの住む地域でも老人ホームや介護施設はたくさん建設されており、そこで働くために看護学校に通ったり、ホームヘルパーの資格を取得している人は多くいます。
簡単な仕事ではありませんが、将来性という点では間違いない業界です。
業界の将来を見極めることが大切
将来的に伸びる業界を2つ紹介しましたが、この他にもまだまだたくさんあります。
大事なのはその業界の現状と将来性をしっかり把握すること。そして転職を成功させることです。
いくら伸びる業界が分かっていても、転職が成功しなければ意味がありませんからね。
では転職を検討している人はその成功率を高めるためにどうすればいいのでしょうか?
以下では転職を成功へと導くおすすめのサービスも合わせて紹介しておきます。
異業種への転職成功率を高めるサービス
知らない業界のことや求人がどれくらいあるのか調べるのは大変です。それが在職中となればなおさら。
そこでおすすめしたいのか転職サービスの活用です。そのなかでも利用すべきなのは以下の3社。
- リクナビNEXT
- リクルートエージェント
- DODA
大手なのでサポートや求人数が充実しており、これから伸びる業界も網羅していて安心できるからです。
ちなみにリクナビNEXTは転職サイトになりますが、リクルートエージェントとDODAはエージェントサービスになります。
サービス名 | 転職サイト | 転職エージェント |
求人 | 登録するとサイトで求人情報を見る事ができます。 | サイトでは見れない「非公開求人」も見る事ができます。 |
活用方法 | サイトに掲載されている求人情報を自分で選びます。 | キャリアプランや適性、強みをもとにアドバイザーから求人情報を提案してもらえます。 |
登録メリット | サイトに掲載されている転職ノウハウを知ることができます。 | 効果的な応募書類の書き方や、面接での受け答え、アポ取りから内定までの段取りを代行してもらえるので効率的です。 |
登録後の流れ | 自分で情報収集して希望する企業へ応募したり、スカウトを待つ事ができるようになります。 | アドバイザーと面談して自分の希望を伝え、企業との日程調整や条件交渉も代行してもらえます。 |
リクナビNEXT : 転職希望者の8割が使っている鉄板サイト
リクナビNEXTは転職者の8割が利用している鉄板サービスで、求人の85%がハローワークなどでは扱っていないここだけの非公開の求人となります。
手軽に求人の確認がしたいのであれば、登録しておいたほうがいいですね。
もちろん無料ですし、メールアドレス、名前、生年月日、性別だけで簡単に登録できます。
本気で転職を考えているならエージェントを活用すべき
さきほど紹介した通り、リクナビNEXT(転職サイト)は手軽に利用できる反面、転職活動は自分で行わなければなりません。
時間もやる気もあればいいのですが、そうでないとなかなか進まないんですよね。
なので、本気で転職活動を進めたいのなら、一人で何もかもやるよりは転職エージェントというプロのアドバイザーに頼ったほうがいいです。
- あなたの希望に合った求人の紹介
- 面接や履歴書の書き方のアドバイス
- 面接日時などの日程調整
- 年収の交渉
- スキル、強み診断など
やはり異業種へ転職する場合って分からないことだらけなんですよ。だから一人で何もかもやっていたら大変。
でもエージェントを活用すれば各業界の動向もよく分かっていますし、持っているスキルや経験を客観的に診断して求人の紹介や日程調整などもしてくれます。
ではどの転職エージェントがおすすめなのか? ですが、最初に紹介したとおり、リクルートエージェントとDODAです。
その理由は求人数の多さ、転職実績、転職者満足度がNo.1だから。
やはり実績を出しているところに任せたほうが安心です。
リクルートエージェント : 転職実績No.1
リクルートエージェントはリクルートが運営している大手エージェントサービスです。
求人数、転職支援実績共にNo.1で、非公開求人はなんと約124,000件もあります。
将来的に伸びる業界でも紹介したIT系や医療、介護を含め、ほとんどの業種の求人を網羅しているため、希望する企業に出会える確率は高いです。
また平日の夜や土日も面談対応してくれるので、仕事が忙しいサラリーマンでも安心して利用できるところもおすすめ。
北海道、東北、中部東海、中国、四国、九州沖縄など各地域の求人を取り扱っているので、都心部だけでなく地方にいる方も登録して探しみてるといいですよ。
転職者満足度No.1のDODA(デューダ)
こちらもリクルートエージェントに次ぐ大手で求人数も100,000件以上あります。
また何と言っても転職者満足度No.1です。
取り扱っている業種も網羅しているので、IT系、医療、医療機器営業など将来伸びる業界の求人がたくさんあります。
希望する条件を登録しておけば、マッチした求人が見つかるたびにメールでお知らせしてくれるのも便利です。
こちらも平日の夜、土日も面談対応してくれるので在職中でも安心です。
転職活動ではまず大手に登録しておけばOK。最初からあえて大手を外す必要はありません。
サービス名 | 特徴 | 公式サイト |
リクナビNEXT | ● 転職者の8割が利用 ● 手軽に求人検索できる ● 自分の強みを知るグッドポイント診断ができる | ⇒ 無料登録する![]() |
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転職で気になること、興味のある業界があればぜひ相談してみてください。
不安は先延ばししてもリスクが増すだけなので手を打っておこう
もし将来が不安な業界で働いているなら、3年後、5年後、10年後に備えて今のうちから手を打っておくべきです。
いまは良くても将来的に市場が縮小すれば給料が減ったり、リストラなどのリスクが高まり、
- 将来、住宅ローンが払えなくなる
- 子供の教育費が払えない
- 老後の貯蓄ができない
このような事になりかねませんからね。
だからこの業界いつまで大丈夫かな? なんて不毛な悩みを抱え続けるのではなく、これから伸びる業界のことを調べ、チャレンジして明るい未来を掴むことに注力したほうがよっぽど安心安全です。
そのためには、まずは気になる業界にどのような求人があって、どれくらいの年収がもらえるのか求人情報の確認だけでもやっておいたほうがいいでしょう。
後悔しないコツは早めにアクションを起こすこと。それが明るい将来につながります。
わたしの友人もこれから先のことを考えて、行動を起こしています。
ぜひあなたも後悔しない人生を。