わたしは30代後半から未経験でWebデザイナーを目指し、今はそれを生業の一つとしています。
実際にWebデザイナーとして働いていますが、この職業が5年先、10年先も安泰なのか?と聞かれれば個人的な回答はNoです。
まぁWebデザイナーに限った話ではありませんが、ただそれ(Webデザイン)だけをしていても転職やフリーランスとして生き残っていくのは難しいかなと。
ここでは転職やフリーランスとしてWebデザイナーを目指している人、すでに働いているけど職業としての将来性が気になる人へ、実際に働いている身として見解を書いてみたいと思います。
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Webデザインができるだけのデザイナーの価値は下がっていくと思う
Webデザイナーといっても人によってやっている仕事内容は違うと思います。
- ホームページを作るだけの人
- サイト制作後のコンサルも行う人
- 提案から納品まで行うWebディレクター的存在の人
など。
サラリーマンとしてデザイン会社に勤めていればWordPressでサイト制作のみを行うなど、全体の業務の一部を担う事が多いでしょうし、フリーランスとして働いていれば提案から制作までやると思います。
で、わたしが思うのがWebデザインだけ、ホームページを作るだけのWebデザイナーは価値が下がっていくんじゃないかなと。
その理由は以下。
無料のサービスである程度良い感じのデザインが素人でもできる
例えば、ホームページ作るにしても、
- Wix(ウィックス)
- Ameba Ownd(アメーバオウンド)
- Jimdo(ジンドゥ)
などのサービスを使えばだれでも簡単にWebサイトが作れます。
WordPressだって基本的なSEO対策ができておしゃれなテーマもたくさんありますよね。
実際、ホームページにお金をかけたくないという個人事業主や企業でこれらのサービスを使って自分でサイトを作っている人は多いです。
またネットショップだってBASEやSTORES、Shopifyなどのサービスを使えばだれでも簡単にECサイトが作れます。
昔はhtmlやCSSを理解していないとできなかったことが、専門知識不要でできるようになってきているのです。
何十万円もかけてプロに依頼していたことが、素人でもできる時代になってきたので、お金を払ってまでお願いしたいと思われるように価値提供できなければ存在価値はなくなるでしょう。
誰でもなれる職業なので競合が多い
最近はフリーランスとして独立する人も多く、そのなかでもWebデザイナーという職業は多いです。
WordPressで企業サイトを作ります、みたいな人って多いですよね。ほんと飽和状態。
Webデザイナーという仕事には特別な資格も必要なく、誰でもなることができます。
誰でもなれるってことは競合が多く、転職するにしろスキルが頭一つ抜きんでているか、よっぽどのセンスがなければ差別化できません。
Webデザイナーの需要は今がピーク
いまはホームページやブログ、SNSを使って情報発信、集客をする企業も増えてきました。
ひと昔前は地方に行くとホームページすらない企業も多かったですが、最近ではだいぶサイトを作っている所が増えてきたと思います。
今の時代、ホームページって一度作るとリニューアルって難しいと思うんです。
以前だったら、SSL化していないとか、スマホ未対応(レスポンシブ化していない)ということで、リニューアル案件もあったと思いますが、いまはデザインを変えるくらいしか提案のしようがありません。
デザインがダサいのでおしゃれにしましょう。と言ってリニューアルする企業は少ないです。
だってホームページを作るそもそもの目的って集客や求人の獲得なので、それがデザインで解決されると経営者は思っていないからです。
- ホームページを持っていない企業は少なくなってきた
- SSL化やスマホ対応できているホームページがほとんど
- 自分で無料で作れるサービスが充実している
つまり新規制作やリニューアルが難しくなっていくので、案件の数(需要)は減るかなと。
Webデザイナーとして将来生き残っていくためには?
将来Webデザイナーという仕事がなくなることはないと思います。
しかし、ホームページを作るサービスなどがより充実し、誰でも簡単にWebデザイナーの役割ができるようになれば、今までやっていた仕事の価値が下がります。
そうすると案件に対してWebデザイナーが多すぎる状況になっていくと思うので、デザインしかできない人は生き残っていくのが難しくなるんじゃないかと。
となると、企業としても抱えているWebデザイナーの数を減らさないと利益を確保できませんから、少数精鋭になるでしょう。
となると、必然的にWebデザイナーとしての役割はWebデザインだけではなく、包括的なことになってくるんじゃないかなと。
フリーランスであれば、差別化するためにWebデザインスキルだけでは生き残りが厳しくなるでしょう。
では、これから5年後、10年後Webデザイナーとして生き残っていくためにどういったスキルが必要なのか?
WebマーケティングスキルのあるWebデザイナーが重宝される
具体的には、提案から制作、納品後のフォローまでできるWebデザイナーが重宝されるんじゃないかと。もしくは制作からアフターフォローまでできる人。
そもそもホームページを作る目的って集客です。
売り上げを伸ばしたいから作るのであって、そこが達成されないホームページは価値がなく、それを達成させられないWebデザイナーも価値が下がっていくのかなと。
つまり、これからのWebデザイナーはマーケティングスキルも必要ということです。
ホームページ作る目的は売上アップ、それを達成するためにはサイトを作るだけのスキルではなく、きちんと成果につなげるスキルが必要ってこと。
まとめ
Webデザイナーの将来性について、個人的な考えを書きました。
- 専門的なスキルがなくてもWebサイトが簡単に作れるようになった
- 誰でもなれる職業なのでライバルが多い
- 作ることだけに価値はない
こういった理由から、Webデザインができるだけの人は生き残りが難しいかなと。
ではどういったスキルが必要なのか?
それは、企業や個人事業主がWebサイトを作る本来の目的である売上アップ(成果)につなげることができるかどうか。
つまりWebマーケティングスキルです。
今すぐにどうこういう話ではありませんが、Webの世界は変化が早いです。
Webデザイナーとしての将来性に不安を感じるなら、すぐにでもマーケティングスキルを身に付けておいたほうが良いかなと。
わたしも早速行動を起こし、テックアカデミーのWebマーケティングコースを受講しました。
まぁ、将来がどうなるかは分かりませんが、Webデザインができるだけでは厳しくなるのは目に見えているので、何かしら対策はしておいたほうが良いでしょう。
Webの世界で生きていくならマーケティングスキルは身につ行けておいて損はないと思います。
共に頑張りましょう。
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