- 数字嫌いで大雑把な性格なのでミスが多い
- 仕事量が多すぎて残業続き、休みもない
- 未経験で入社、異動で経理担当になったけど分からないことばかりで辛い
など、経理の仕事をしているけど自分には向いてない… もう辞めたいと思っている人へ。
- 経理の仕事には向き不向きがある
- 経理には向いてないと思って辞めた人たちの声
- 経理から別の職種や業界に転職するには?
- 経理の転職失敗談
- 経理から他の職業へ転職を成功させるためのポイント
このようなことをお伝えします。
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経理の仕事には向き不向きがあります
どんな仕事にも言えることですが、経理にも向き不向きがあります。
経理という仕事は、現金による経費精算や各種支払いと残高の管理、銀行の入出金、勤怠項目、各種手当、社会保険、住民税など企業活動で発生するさまざまなお金の情報を収集して、帳簿に記帳するのが基本業務です。
一見地味な仕事内容ではありますが、数値データや結果によって経営が投資判断をすることもあったり、お金を扱うため「正確性や厳格さ、効率性」を求められる重要な役割を果たしています。
経理の仕事内容としては以下のような特徴があります。
・一日中お金や数字を扱う
・正確さが求められるので神経を使う
・デスクワークの時間が長い
・孤独な作業が多い
・法律や税制の変更に応じて勉強が必要
・他の社員から嫌われがち
・仕事が評価されにくい
このような仕事なので、
- コツコツと仕事に取り組むことが苦手
- 責任感を持って仕事ができない
- 数字や計算が嫌い
- 物覚えが悪い
- 感覚で何でもやってしまう癖がある
- デスクワークより外で働くのが好き
- 人とコミュニケーションを取るのが苦手
- 勉強嫌い
- 同時にいろんな作業ができない
これらに当てはまるような人には、向いていない仕事と言えますね。
一見、パソコンや電卓を打っているだけで楽に見られがちな職業ですが、実は求められるスキルは幅広く大変な仕事と言えます。
経理には向いてないと思って辞めた人たちの声
経理の仕事に対して向いていないと思って辞めた人は、どのようなことに不満や悩みを持っていたのか事例をご紹介します。
元々経理で入社したわけではなく、若くてパソコンが使える、商業高校出身で簿記の資格を取っていたことから前任者の退職タイミングで経理に異動になっただけです。
自分には経理の仕事は向いていないと上司に相談しましたが、元の部署に戻してもらえなかったので辞めました。
叱られることがトラウマになり、いつかとんでもないミスを起こしたらどうしようという恐怖心で、仕事が手に付かなくなり辞めました。
簿記の資格を取得して経理スキルのアップなんて安易に考えてましたが、業務が忙しくて勉強する時間なんてない始末。
軽減税率やインボイス制度、管理会計、簿記などの勉強することはたくさんあるのに。
同時にいろんなことをするのが苦手だし、毎日、数字ばっかり見るのがつらくなって辞めました。
これが仕事なんですけどね… 人間関係はギクシャクするし、理不尽なことで悪者にされることが我慢できずに退職しました。
「何をそんなに残業しているの?」「いつもピリピリしているね」などと周りの社員たちから言われると、いったい誰のためにやってるんだと言いたくなります。
経理には向いてないので辞めたいと思った人の声を見ると、ミスの多さや忙しさ、人間関係など経理ならでは悩みを抱えていたようですね。
では経理をしていた人が未経験の職種や異業種に転職にできるのでしょうか。
経理から別の職種や業界に転職するには?
経理が向いてない人が転職する場合、これまでの経理の経験を活かせる仕事を探す人がいます。
例えば、会計事務所や一般事務、営業、販売、コンサルティング、IR・広報、経営企画など。
でもちょっと待ってください。重要なのはそれだけじゃないんです。
経理の経験を活かすことよりも何が向いてなかったのか知ることが大切
そもそも経理の仕事が向いてないから辞めたいと思っているわけで、それと似たような仕事に就いてもまた同じことの繰り返しになるだけじゃないですか?
だって、お金の計算や入力作業が苦手で経理に向いてないと思った場合、公認会計士や税理士、会計事務所に転職してもうまくいく可能性は低いですよね。
また、一日中座りっぱなしで孤独な作業が向いてないと思うなら、一般事務になっても状況はそんなに変わらないでしょう。
だから経理に向いてない人が転職する場合、経験を活かせるかどうかよりも、まずは向いてない原因は何なのか、逆に自分に向いてることは何なのか性格や強みなどの棚卸しをすることが重要です。
ではないと、経理に向いてないから辞めたのに、また向いてないことをしてしまったら結局辞めたくなりますよ。
転職先の業務内容をしっかり把握しておくことも大切
それと単純に、経理の経験が活かせる職場へ転職しても、今と同じような業務、やりたい仕事ができるとは限りません。
企業によっては業務のやり方も異なりますし、作業を分担しており、担当ごとに分けられているケースもあります。
ここをしっかり調べておかないと、いざ転職したけどやりたい仕事と違うなんてことになりかねませんよ。
経理転職失敗談 | 向き不向きや下調べをしておかないとこうなる
実際に経理の転職失敗談を紹介しましょう。
経理経験が5年あり簿記2級も持っていたので、それを武器にIT企業の経理から小売業の経理へ転職しました。ぶじ転職できたのですが、いざ入社してみると作業のほとんどが手書きなどのアナログ。
以前はITでシステム化されたなかで業務をしていたので、この古いやり方ではとにかく時間がかかります。当然、残業も増え、それを改善するために上司に相談したのですが聞いてもらえず。
これまでの経験やスキルがほとんど活かせず、無駄な作業がつらく自分の強みを発揮できずに辞めました。
以前は中小企業の経理で幅広く業務を担当しており、その経験を活かしてスキルと年収アップができる大手の監査法人に転職しました。
そこでスキルアップと幅広い業務をやりたいと思っていましたが、実際は細部まで分業設計されており、自分が思い描いていたメインの仕事はできない状態でした。
仕事内容と会社ステージの掛け合わせで働き方が変わることを理解できていなかったこと、大手より中小企業のほうが自分が求める働き方に近かったということを知らなかったのが転職失敗の原因だと思います。
簿記の知識もあったため一般企業の経理から会計事務所へ転職。しかし会計事務所は意外に外回りが多く、企業の社長さんと話す機会がたくさんあり、コミュニケーションやプレゼンに苦戦。
単に簿記の知識がある、入力作業が得意なだけで考えていましたが、苦手な営業的なこともやるとは思っていませんでした。
きちんと転職先の業務内容もしっかりと把握しておかなかったことが失敗の原因だと思います。
経理からの転職を成功させるためのポイント
上記の失敗事例からも分かるように、
- 経理に向いてないと思った理由の把握
- 自分がやりたいことは何なのか
- 転職先の業務内容の把握
これらを事前に準備しておくことが大切です。
向き不向きに関しては自己診断で把握するよりも、できれば客観的な視点で診断してもらったほうが精度が高くなります。
また転職先の業務内容や内部事情も、転職サイトに掲載された情報、ホームページを見るだけでは分かりません。
そこでおすすめなのが転職エージェントの活用です。
転職エージェントで事前準備をしっかりしよう
転職エージェントはハローワークや転職サイトとは違って、サポートが充実しています。
具体的には、
- 強みや性格を客観的に診断して、マッチした求人の紹介
- 履歴書や職務経歴書、面接のアドバイス
- 年収の交渉
- 入社日の日程調整
- 転職先の情報の提供
など、これだけのことを無料で支援、代行してくれます。
特に経理に向いてない人が「自己評価」ではなく「客観的評価」でどんな仕事に向いているのか診断してもらうことはとても有効です。
このことは、漫画やドラマでも放送されたドラゴン桜の著者である三田紀房さんと、テレビにも出演されている評論家の勝間和代さんも自身の経験から言われています。
「自己評価」ではなく「客観的評価」が大切。転職エージェントの力を借りることが自分の評価を確認するための具体的な方法
ですので、まずは自分の棚卸しから始めてみましょう。
そして転職希望先の情報もしっかりヒアリングして、どんな業務をするのか、自分がやりたいことはできるのか確認しておくといいですね。
そうすることで再就職で失敗する確率を減らし、楽しく働ける企業に出会える可能性を高めることができます。
活用すべき転職エージェント
転職エージェントといっても様々あります。年代、職種、地域に特化したサービスなど。
経理から異業種や別の業界に転職するには、やはりそれだけの求人数を持っているエージェントを活用したほうがいいです。
さらにエージェントによって持っている求人が異なるため、1社だけでなく複数活用するのがおすすめ。
各エージェントの特徴などはこちらで詳しく紹介しています。
まとめ|経理に向いてない、辞めたいって人がやるべきこと
経理の仕事は見た目とは裏腹にとても繊細でハードワークです。覚えることも多いし、やる仕事量も半端じゃありません。
そんな仕事に嫌気がさして辞めたいと思っているなら、まずは経理に向いてない原因は何なのか、何が嫌だったのかを把握することから始めましょう。
そして自分がやりたいこと、転職先の企業でその業務ができるのかしっかり下調べしておくことも大切です。
そのために転職エージェントに相談して、客観的に向き不向きを診断してもらい、やりたい業務ができる求人を紹介してもらうのがいいでしょう。
また労働環境だけじゃなく、休みや年収の希望も伝えることで、それに合った提案をしてくれるのでまずは気軽に相談してみてください。
大切なのは転職することではなく、転職した後に後悔しないことです。
あなたが向いてる仕事に就けるよう願っております。
求人の紹介や履歴書の書き方、面接のアドバイス、年収の交渉などさまざまな転職支援を無料でしてくれる転職エージェントの紹介です。
よくある質問や各エージェントの特徴についてまとめています。エージェントによって扱っている求人数や業界に違いがありますので、自分の希望する業界や職種に合わせて選んでみてください。
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