仕事術

人手が足りない職場で働く友人をみて、働き方について考えさせられた話

猫の手も借りたい

今回の記事は人手が足りない職場で働く友人の話をきいて、仕事だけの人生だったと後悔するような働き方はしたくないと強く思ったことを書きました。

  • いくら頑張っても仕事が終わらない
  • 休日も出勤しないと業務が回らない
  • 家族やプライベートの時間が取れない

このように仕事が忙しすぎるあなた! 猫の手も借りたい、従業員があと1人いれば助かるのにって思いませんか?

もしそうなら働き方を見直すチャンスです。この記事が仕事で人手不足に悩んでいる方の不満を解決するきっかけになればと思います。

人手が足りていない職場で働く友人の話

これは先日、小学校からの友人(同級生)と久しぶりに飲みにいったときの話です。彼の仕事の悩みは残業が多く、毎日家に帰るのが早くても20時とのこと。

年齢:38歳
家族構成:奥さんと子供3人の5人家族
年収:550万円
職業:設計
役職:課長
仕事の悩み:忙しくて家族との時間が取れない
そんな彼との会話です↓

友人:「遅くなってごめん、ごめん」

私:「ううん、忙しかったんじゃない?」

友人:「実は奥さんが不機嫌で、家のことやってからきたら遅くなった」

私:「喧嘩でもした? 出てきて大丈夫?」

友人:「大丈夫、大丈夫! 普段も家にいる時間があんまりないし、子供ともなかなか遊ぶ時間が取れないからね。飲みに行くのが不満なんでしょ。」

私:「仕事がそんなに忙しいんだ?」

友人:「出張で家をあけることも多いし、毎日残業ばかりで早く帰れて夜の8時かな、たまには明るいうちに帰りたいわ…」

私:「それじゃ奥さんも不満に思うわ。それに子供もかわいそうやね。会社のみんな残業してるの?」

友人:「いま俺の部署は4人でやってるけどみんな帰るのは遅いね」

私:「みんな残業しているってことは人手が足りてないんじゃない?」

友人:「そう、マジで人手不足。でも会社の方針で人は入れてもらえないからさ」

私:「そんなこと言ってもそこが根本的な原因でしょ? それを解消しないといつまで経っても早く帰れんやろ」

友人:「だから困ってんのよ」

私:「4人分の月の残業代を算出してみたら? そしたら1人分の人件費って出ないかな?」

友人:「うーん、どうかな。でも新婚の社員もいるし早く帰らせてあげないとかわいそうだからね」

私:「正社員が無理ならアルバイトを入れてもらうとか交渉すべきだね。で、A君も早く帰って奥さんと子供との時間作った方がいいよ」

友人:「そうなのよ。奥さんにも子供が小さい今のうちしか子育てできないよって言われてる…」

私:「ほんとそう思うよ。俺も結婚したときは残業で帰るのが遅かったから奥さんが言ってることはすごく分かる。人件費がかけられないなら仕事の納期を伸ばしてもらうとかさ、相談したら?」

友人:「うん」

私:「じゃないと仕事だけの人生で終わるぜ。もう人生の3分の1以上は過ぎたんだから」

友人:「そう考えると怖いね」

私:「どうしても人手不足が改善されないなら転職するとかさ」

友人:「辞めれるもんなら辞めたいけど、このまえ住宅ローン組んだばかりだしそれは無理」

私:「住宅ローン? 何年?」

友人:「35年、73歳まで支払い続けないといけない」

私:「思い切ったねw で、いくら?」

友人:「4000万円」

私:「はぁ? マジで?」

友人:「もう契約したから頑張らんといかん」

私:「新築なのに家にいる時間が少ないって悲しいでしょ」

友人:「うん、本気で考えるわ。で、そっちは仕事はどう? 忙しい?」

私:「毎日18時には帰って子供とお風呂に入ってるよ」

友人:「マジ? そんな早く帰れるってうらやましい」

私:「でもこういう働き方もあるってこと。もちろんお金を稼ぐことも重要だけど、仕事以外の時間のバランスも大切よ」

友人:「そうだね」

こんな感じで仕事の悩みを聞いてきました。彼は毎日残業が多く家族との時間もまともに取れていない状況で、よくよく話を聞いてみると根本的な原因は職場の人手不足でした。彼の部署の社員みんなが夜遅くまで残業しているので、人手が足ていなことは明白です。

彼のためにも何かいい解決策はないかと考えましたが、仕事量を減らすことができないのなら仕事をこなせるだけの労働力が必要不可欠。つまり人手を増やすしかないのかなと。

人員不足を把握していながら対策しないのは会社の責任

会社としては人件費を節約したいのでしょうけど、従業員に負担がかかり過ぎていることをきちんと把握しておかないと、過労で体調を崩す従業員も出てくるかもしれません。そうなったら会社の責任です。

こんな業務体制じゃ病気やケガもできないし、家族になんかあった場合も休めませんよね。だから会社としてもきちんとそこまで考えてほしいものです。某企業でも過酷な労働がニュースになりましたが、これだけ残業を減らそうという世の中の流れに逆らう働き方は、経営者も社員も見直すべきだと感じます。

働く側も人手を増やすしてもらえるよう会社に要望を出すべき

友人は何度か会社に人を雇ってくれと要望は出しているようですが、認めてくれていないようです。でもみんなで声をあげ続けて現状の業務に負担がありすぎることをきちんと伝えることは大切です。

それでも会社が対策してくれずに人手不足が改善されないなら、退職することも考えた方がいいでしょうね。体調を崩して苦しむのは自分ですから無理はしない方がいいです。人手が足りないから会社が辞められないなんてお人好しなことを考えてたら大変ですよ。

友人に関しては4,000万円の住宅ローンを組んだばかりなのでそう簡単に転職もできない状況でしたが、体調を崩さず家族との時間を大切にして欲しいものです。

およそ4割の企業が人手が不足している

今回の友人の話と、わたしも人手が足りない職場で働いていた経験者として、どれくらいの人が同じような悩みを持っているのか調べてみました。すると帝国データバンクの調査では、従業員(正社員)が不足していると感じている企業は43.9%もあるようです。

約半分近くの企業が人手が足りていないんですね。でもこれって企業が人手不足だと認識している数字なので、求人募集して人を雇えば解決しそうですが、それを解決できていないってことは人件費を支払う余裕がないのか、求人募集をしても希望者がいないなどの原因があるんでしょうね。

企業もこの状況に、

  • 人材不足で仕事の受注ができない
  • 若手や後任が育たない

など危機感を持っているようです。さらに人手が足りないってことはそこで働いている従業員の負担も大きいはずですから、退職者も増えてよけいに経営圧迫につながる気はします。

人手が不足している業種

帝国データバンクの調査による人手が不足している業種トップ10も載せておきます。

  • 放送
  • 情報サービス
  • メンテナンスや警備
  • 人材派遣
  • 建設
  • 家電や情報機器小売
  • 運輸や倉庫
  • 専門サービス
  • 自動車
  • 電気通信

となっています。ちなみに私の友人の勤めている業種もこれに含まれています。

このようにコストの関係で人を雇えない、給与や労働条件などで働きたいと思えない業種であるなど企業側、労働者側それぞれに問題はありますが、企業の魅力をアピールしたり外国人労働者を雇う、AIやロボットを導入するなどそこは何か対策をしていかないと、会社の成長はおろか今いる従業員も体力的、精神的にも限界が来るのかなと思います。

「働きづめ」の末に何が残るのか?

いま友人は人手不足で働きづめ状態になっています。1日は24時間なので仕事の時間が増えればそれ以外の時間が削られるわけです。彼の奥さんも言うように、今しか見れない子供の成長や家族との時間が減ってしまうのは勿体ないと感じますね。

過去のわたしも彼のような働き方をしていましたが、振り返れば早めに転職しといて良かったなと思います。

読んで欲しい! 社員を大切にしない会社を辞めた理由と続けることの弊害

もしあなたも彼と同じように人手不足が原因で働きづめの毎日を過ごしているなら、しっかりと会社に相談して対策をしたもらった方がいいですよ。それでも改善されないようなら、転職するなど働き方を見直すべきだと思いますね。

私みたいに毎日定時に帰って家族や自分の時間を楽しく過ごせる働き方ってできますから。

生活のため、家族のためにお金を稼ぐことは必要ですが、年をとって振り返った時に仕事だけの人生だったと後悔しないような働き方をすることをおすすめします。友人の悩みを聞いて強くそう感じた話でした。

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