女性が嫌う男性の部分汗で多いのが、
- ワキ
- 背中
- 腕
- 顔
などです。
そのなかでも特に目立ちやすいのが顔汗です。
ワキや背中は着ている洋服で目立たせないことはできますが、顔って露出している部位なので、汗をかいていると一目でわかるんですよね。
電車内やエレベーター、会議中や会話中など人との距離が近いと、
- 額からダラダラと汗が流れていて暑苦しい
- 体臭も臭そう
- 不潔そう
など女性にマイナスな印象を与えてしまいかねません。
女性の約8割は外見よりも匂いを重視しているというデータもあります。
もちろん顔汗をかく状況によっては、相手の受け取り方も違ってきます。
力仕事で一生懸命に仕事をしている男性が額に汗かいていたらかっこいいと思う女性もいるでしょうが、訪問してきた営業マンの顔汗がすごかっり、ただ会話をしているだけなのに汗が吹きでていたらプラスの印象は与えませんよね。
ここでは人から気付かれやすい状況で顔汗が気になっている男性へ、その原因と汗を止める対策を紹介します。
顔汗がダラダラと滝のように流れ落ちてくるのでタオルやハンカチが手放せない、人目が気になって仕方がないという男性の参考になれば幸いです。
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顔にたくさん汗をかく、顔汗が止まらない原因
まず顔に汗をかくのは普通のことですが、その量が人より多いと思っている方や普通じゃないって方は、以下の原因に該当しているかもしれないのでチェックしてみて下さい。
生活習慣の影響で汗腺の機能が弱っている
体を動かしたりサウナに入ったときに、顔だけ、手足ばかり汗が出ることはないですか?
該当する人は汗腺が退化しているかもしれません。
人間の体には体温を調節するためのエクリン腺という汗腺が全身に張り巡らせれているのですが、その機能が低下すると一部のエクリン腺からしか汗が出ず、顔だけとか偏った部分汗の原因になってしまうのです。
例えば、ビニール袋に水を入れたとき、何箇所も穴が空いてればそこから水がどんどん出ますが、2、3個しか穴が空いてなかったらそこからしから水が出ませんよね。
それと同じで、本来カラダ全体から出るはずの汗が、汗腺の機能低下で顔だけ特に多く出るといった状況になっているのです。
では、その汗腺が弱って機能しなくなる原因はなにかというと、運動不足やエアコンなどに頼りすぎによる、汗をかかない習慣です。
普段からまったく運動をしない、デスクワークでエアコンの効いたオフィスに一日中座っているような場合は注意が必要ですね。
また、この部分汗の特徴は、サラサラではなくベトベトしていること。
汗と一緒にミネラルも分泌されることが原因す。
多汗症ではなく顔だけ汗をかきやすい、顔がベトベトしているという人は、汗腺の機能が低下しているかもしれません。
多汗症である
もうひとつ、顔汗の原因として考えられるのが多汗症です。
人によっては顔だけでなく、脇や手足からも異常に発汗することがあります。
多汗症の原因は人前で緊張することやストレスによる自律神経の乱れ、生活習慣の乱れなどが大きく関係していると言われていますが、はっきりとした原因は解明されていません。
はっきりとした原因がわからない以上、自分で何か対策をするのは難しいですが、病院では治療を行っているので、多汗症を疑っている方は医師に相談してみてください。
顔汗を止める、抑える方法
女性によい印象を与えることの少ない顔汗、話すときは顔を必ず見ますし、一番目立つパーツなので身だしなみとしてきちんと対策しておきたいですよね。
では顔汗を抑える、止める具体的な対策を紹介します。
衰えた汗腺を復活させるトレーニングをする
先ほど、顔から大量に汗をかく原因のひとつは汗腺の機能低下と説明しました。
その汗腺の機能が低下する原因は、運動不足など汗をかかない習慣です。
なので、顔汗を軽減するための対策は、汗腺の機能を復活させ、顔だけでなく全身から満遍なく汗を出させることになります。
これに有効なお風呂でできる汗腺復活トレーニングを、体臭やワキガを専門に扱う五味クリニックの院長が紹介されているで紹介します。
まず、浴槽に42、3度のお湯を膝下くらいまでためます。
両手の指先から肘まで、両足も同じように指先くら膝下まで入れます。(両手両足だけをお湯につけるイメージです)
浴槽にそのまま座るとやりにくいので、お風呂用の小さな椅子を浴槽内に入れて前かがみに座るとやりやすくなります。
この状態で15ほど温めます。
15分経ったら浴槽に水やゆるいお湯を足して全身浴をします。肩までゆっくり浸かってリラックスして下さい。
お風呂からあがったら、しっかりと身体を拭き、下着やパジャマは着ないで汗が乾燥するまでそのままでいます。そろそろ乾いたかなと思ったら服を着てOKです。
このトレーニングをしばらくの期間繰り返して、汗をかきやすい体質になったか確認してください。
このトレーニングを行うことによって汗腺が活発になり、全身から満遍なく汗が出るようになるでしょう。
顔汗が酷い方はぜひ試してみてください。
トレーニングをするときは、以下の点に注意しながら行ってください。
・水分補給をしながら行う
・血圧が下がってフラフラしたら直ちに中断する
汗トレーニングの結果
NHKの汗トレで若返れ!汗腺復活作戦という番組で、上記のトレーニングを12日間行い、汗をかきやすい体質に変化した様子が放送されていました。
足首をお湯につける手足高温浴(てあしこうおんよく)の様子
汗に含まれるナトリウムの濃度が高いと汗が劣化しているそうで、汗腺復活トレーニングをした後の発刊量の増加とナトリウムの濃度の低下で効果が見て分かります。
参考サイト:汗トレで若返れ!汗腺復活作戦 -NHK-
適度な運動で汗をかく習慣をつくる
いくら汗腺トレーニングを行っても汗腺が退化する習慣を送っていたら意味がありません。
ですので、適度な運動を行い汗をかく習慣も作っていきましょう。
運動をする場合、乳酸の溜まりやすい短距離走やベンチプレスなどの瞬発的に筋肉を使う無酸素運動ではなく、ウォーキングや軽いジョギングなど有酸素運動がおすすめです。
その理由は、乳酸が増えるとジアセチルという成分が生成されて、アブラの様な臭いを発するためです。
このジアセチルという成分は、40代に多いミドル脂臭の原因とも言われているので体臭悪化につながります。
ですので、通勤を歩きや自転車に変えたり、休みの日に軽く体を動かす程度の運動を習慣化させましょう。
これは顔汗対策だけでなく健康にも良いですからね。
エアコンに頼り過ぎない生活を送る
エアコンに頼り過ぎて全く汗をかかないのもいけません。
会社でデスクワークの人は一日中冷房の効いた部屋の中にいることが多いと思うので、仕事外で体を動かしてカバーしましょう。
自宅にいる時は暑いのを少し我慢して、あえて汗をかくようにするだけでも効果的です。
ただし無理をしすぎて体調を崩したり、熱中症には気を付けてください。
リンパ節の周りにある動脈を冷やす
- 首の後ろ
- 左鎖骨下
- 脇
- 太ももの付け根
- ひざ裏
これらの部位にはリンパ節があり、その周りには動脈があります。
この動脈を冷やすと脳が反応して汗が止まります。冷たいペットボトルを首の後ろに当てたり、扇風機や車のエアコンなど冷たい風を脇に当てると涼しく感じて汗が引いた経験ないですか?
応急処置にはなりますが、動脈の通っている部位を冷やすことで顔汗を止めるが効果あります。
顔汗を止めるツボは医学的効果はない
ネットで顔汗を止める方法として紹介されているツボ押しですが、実際は効果あるのでしょうか?
- 後谿(ごけい/こうけい)
- 陰郄(いんげき)
- 合谷(ごうこく)
この3つがよく紹介されていますが、皮膚科で汗の専門家である五味クリニック院長 五味常明氏によると医学的には汗を抑えるツボはないそうです。
ツボを押すことによって体温を下げるなどの効果はあっても、それが医学的に汗止めに効果あるとは言えないとのこと。
参考サイト:夏本番!汗を一時的に止めるには、動脈を冷やそう【お医者さんがアドバイス】
顔汗対策グッズ
顔汗を止める商品もあわせて紹介します。
汗止め帯
個人差ありますが、胸の上に付ける汗止め帯も顔汗を止める方法として効果的です。
胸の部分(上半身)を締め付けることで汗の量が減り、その代わりに下半身の汗が増えるというものです。
つまり顔汗を減らすために上半身の汗を減らして、その分下半身から出すということですね。
実はこの方法って舞妓さんもやっており、高帯で胸を締めてメイクが落ちないようにしています。
制汗シート
多汗症じゃなくても、汗腺が弱ってなくても暑かったりストレスや緊張で顔汗をかくことはあります。
もうこれは仕方ありません。大切なのは顔汗をかいたときの対処です。
顔やおでこに汗をかいたらハンカチやタオルで拭くのは当然、顔のベタつきやテカリをとる制汗シートもおすすめです。
汗を拭いても顔がテカテカ、ギトギトしていたら不潔な印象を与えてしまいますからね。
制汗シートならコンパクトなのでカバンやポケットに入れておけますし、さっと取り出せて拭けるので手軽です。
顔汗がひどい人は、常備しておくと便利ですよ。いくら顔汗がひどくても、さっぱりしていれば好印象ですからね。
制汗クリーム
厚生労働省に承認された顔汗を抑える制汗クリームです。朝1回顔に塗るだけで夕方までサラサラが続くというもの。
過剰な汗の分泌を減らすパラフェノールスルホン酸亜鉛と、殺菌作用のあるイソプロピルメチルフェノールという2つの成分配合で汗予防だけでなく外部からの雑菌もガードしてくれます。
女性だけでなく男性のベトベトして脂汗がサラサラになったなどの口コミもあります。
無添加で肌にも優しく30日間の返金保証付なので安心です。
男の印象を決める顔汗、その原因と止める方法まとめ
顔の汗は女性が嫌う男性の部位のひとつです。ベトベト、ギトギトした顔は嫌われます。
体臭だって臭くないのにキツそうと思われたり、近づかないで欲しいという人もいるくらいですから、しっかりと対策はやっておきたいものです。
- 生活習慣の影響で汗腺の機能が弱っている
- 多汗症である
- 衰えた汗腺を復活させるトレーニングをする
- 適度な運動で汗をかく習慣をつくる
- エアコンに頼り過ぎない生活を送る
- リンパ節の周りにある動脈を冷やす
- 顔汗を止めるグッズを使う
※顔汗を止めるツボは医学的効果はない
顔汗を止める方法として紹介した、リンパ節(動脈)を冷やすことと、汗止め帯に関しては応急処置になります。
四六時中冷たいペットボトルや冷えピタを貼っておくわけにもいきませんし、帯でずっと胸の上を締め付けておくのも良くはないので、あくまでも応急処置として考え、根本的に顔汗を抑えるための汗腺トレーニングや適度な運動、エアコンに頼らない生活習慣を心がけることが大切です。
ぜひ普段の生活から顔汗を抑えるための習慣を意識して、予防と対策を行ってみてください。
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